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失敗しない!パソコンメモリの選び方と互換性のポイント

2023年9月3日

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はじめに

メモリ基板とはコンピュータの動作に不可欠な部品であり、高性能なものを選ぶことでパソコンの動作速度が向上します。この記事では、メモリ基板の基本的な知識から選び方、そしておすすめの商品までを詳しく解説します。

オンボードに注意

近年のノートパソコンは、薄型が主流です。メモリ基板自体がマザーボード(パソコンのメイン基板)から取り外せず、増設もできないオンボードタイプのパソコンが増えています。その場合は、パソコン購入時に構成をカスタマイズするなどの方法しか変更できません。メモリ基板を購入する前に、自分のパソコンがメモリ増設などが可能な機種なのか確認が必要です。

メモリ基板の基本的な機能

メモリ基板、別名RAM(ランダムアクセスメモリ)は、コンピューターがスムーズに動作するために必須です。

高性能なメモリ基板を選ぶことで、アプリケーションの起動速度が速くなり、マルチタスクもスムーズにおこなえます。逆に、メモリ基板の容量や速度が低いと、パソコンの動作が遅くなる可能性があります。

一時記憶という、人間でいう脳の機能の一部がメモリの役割です。重要なパーツであることが分かりますよね。

メモリ基板の種類と特徴

様々な種類のメモリ基板があります。それぞれの”違い”を知ることで、最適な選択ができます。

DDR5やDDR4の違いと注意点

DDR5やDDR4、DDR3などは、メモリ規格の世代と考えてよいでしょう。右側の数字が大きくなるほど新しく、動作も高速になります。

ただし、DDR5とDDR4、DDR3などは物理的にも電気的にも互換性がありません。ピン端子の数や形が異なるので、メモリ基板の切り込みが異なります。間違えて購入しないように注意しましょう。

DDR5のノートPC用メモリ(外部サイト)

キングストンテクノロジー Kingston ノートPC用メモリ DDR5 4800MT/秒 8GB×1枚 CL40 1.1V KCP548SS6-8 製品寿命期間保証

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DDR4のノートPC用メモリ(外部サイト)

キングストン Kingston ノートPC用メモリ DDR4 3200MT/秒 4GBx1枚 Non-ECC Unbuffered SODIMM CL22 KCP432SS6/4 製品寿命期間保証

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低電圧版メモリ

電力消費が少なく、モバイルPCやエネルギー効率を重視する場合に使用します。型番の後ろに付く文字や記号に「L」(例:DDR4L)がつくことが多いです。

パソコンの機種にもよりますが、低電圧版メモリではないと起動しない場合がありますので、注意しましょう。

ECCメモリ

ECCメモリとは「Error-Correcting Code Memory」の略です。この種類のメモリは、データがCPUへ送られる前にエラーを検出し、自動で修正する機能があります。主にサーバーやークステーションなど重要な業務での使用が推奨されています。エラー訂正機能により、データの信頼性が高まります。
型番の後ろに付く文字や記号に「E」(例:DDR4-2400-E)がつくこともあります。

普通のメモリは、「Non-ECC」と記載されている場合もあります。この場合は、ECCメモリではないので間違えないようにしましょう。

主にサーバーと呼ばれるパソコンになりますが、ECCメモリではないと起動しない場合がありますので、注意しましょう。

DIMMとSO-DIMMの違いと注意点

以下の2種類の形状がありますので、注意してください。

  • DIMM デスクトップPC用(約13.3cm)
  • SO-DIMM ノートPC用(約6.8cm)

この2つは、サイズが異なるため、間違えて購入しないよう注意が必要です。ノートPC用のSO-DIMMは、デスクトップPC用のDIMMの約半分の長さです。

一体型タイプ(本体とディスプレイを1つに統合したデスクトップパソコン)とミニPC、小型デスクトップPCなどは、特にどちらのメモリ形状なのかを注意しましょう。

メモリ速度表記の種類

メモリ速度の表記には、一般的には「DDR4-2400」や「PC4-19200」のような形があります。実は、これらは同じ速度を示しています。表記方法が違うだけなので、混乱しないよう注意が必要です。

チップ規格

チップ規格とは、最大動作周波数を表示した規格になります。高い数値は高速なメモリを意味します。

先の例で挙げた「DDR4-2400」という表記がチップ規格です。つまり、動作周波数「2400MHz」のメモリになります。

転送速度は「19.2GB/s」です。

モジュール規格

モジュール規格とは、転送速度を表示した規格になります。こちらもチップ規格同様で、高い数値は高速なメモリを意味します。

先の例で挙げた「PC4-19200」という表記がモジュール規格です。つまり、転送速度「19.2GB/s」のメモリになります。

動作周波数は「2400MHz」です。

高速なメモリのメリット

高速なメモリを選ぶことで、アプリケーションの起動が早くなるだけでなく、データの処理速度も向上します。

以下は、一部ですがチップ規格とモジュール規格の一覧です。参考にしてみてください。

チップ規格モジュール規格
DDR5-4800PC5-38400
DDR4-3200PC4-25600
DDR4-2666PC4-21300
DDR4-2400PC4-19200
DDR4-2133PC4-17000
DDR3-1600PC3-12800
DDR3-1333PC3-10600
DDR3-1066PC3-8500
他にDDR2やDDR、SDRAMといった規格もあります。

メモリ基板の容量について

メモリ容量も選び方の重要なポイントです。

4GB、8GB、16GBのどれを選ぶべきでしょうか?

一般的には、8GB以上が推奨されます。用途によっては4GBでも十分な場合もありますが、やはり8GB以上が良いと思います。3Dゲームなどで使用する場合は、16GB以上が推奨になります。

メモリ基板容量の増設方法

増設は比較的簡単ですが、マザーボードのメモリスロットに空きが必要です。スロットがすでに埋まっている場合、既存のメモリ基板を取り外して高容量のものに交換する方法になります。

また、はじめにも述べましたが、オンボードメモリタイプのノートパソコンが増えています。その場合は、メモリ増設も性能アップもできません。ご注意ください。

互換性の注意点

互換性

メモリソケット

DDR5とDDR4は物理的に異なる形状なので、マザーボードが対応しているタイプのメモリ基板を選びましょう。

速度

メーカー仕様の速度よりも低い速度のメモリ基板を使用すると、パソコンが起動しない場合があります。必ずマザーボードや既存のメモリ基板と速度が互換性があるものを選びましょう。

容量の組み合わせ

異なる容量のメモリ基板を組み合わせることもできますが、最適なパフォーマンスを得るためには、同じ容量のメモリ基板を使うことが一般的です。

増設時の注意点

  1. 速度: 速度が異なるメモリ基板を装着すると遅い方の動作速度に合わせるので、メモリ性能が落ちるので注意しましょう。
  2. 容量: 同じ容量のメモリ基板を選ぶことが推奨されます。
  3. メーカーと型番: 同じメーカー、型番での購入は必須ではありませんが、特に初心者の方には推奨されます。これにより、品質や仕様が同じであり、安定した動作が期待できます。

デュアルチャンネルとシングルチャンネル

デュアルチャンネルは2枚以上のメモリ基板を同時に使用することでデータ転送速度を向上させる技術です。そのためには、同じメーカー、同じ型番、同じ容量、同じ速度のメモリ基板をペアで使用することが一般に推奨されます。しかし、同じ容量と速度が確保されている場合、異なるメーカーや型番でもデュアルチャンネルは機能する可能性が高いです。

メモリを選ぶ際にすべきこと

  1. マザーボードの仕様書やメーカー公式サイトを確認して、対応しているメモリの種類(DDR5やDDR4などの種類とDDR4-2400の2400などの規格)を調べる。
  2. 既存のメモリ基板の速度と新しく購入するメモリ基板の速度が合致しているか確認する。
  3. メモリ基板の容量が同じかどうかも確認する。異なる場合は、パフォーマンスに影響が出る可能性がある。
  4. もしデュアルチャンネルを利用する場合は、同じメーカー、型番、容量、速度のメモリ基板を選ぶ方が良い。
  5. 低電圧版か、ECC対応かも確認して、用途に応じて選びましょう。
  6. 新たに購入する場合、メモリ基板の枚数を間違えやすいので、必ず確認しましょう。例えば、8GBが2枚で16GBなのか、1枚だけで16GBなのかを確認しましょう。

まとめ

メモリ基板の選び方について、大切なポイントをまとめます。

  1. メモリの容量と速度はパソコンの動作に大きな影響を与えます。
  2. DDR5とDDR4などは、互換性の問題があります。マザーボードがどのメモリをサポートしているのか確認が必要です。
  3. デスクトップPC用とノートPC用の2つのサイズがあるので、どちらのメモリなのか確認しましょう。
  4. メモリ規格の表記には注意が必要です。PC4-19200とDDR4-2400は同じ速度です。
  5. 低電圧版とECC対応版もあり、用途に応じて選び方が変わります。

以上のポイントを押さえて、自分の用途に最適なメモリ基板を選びましょう。

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