初心者のための中古パソコン購入ガイド

Windows 11の新規インストールと初期設定完全ガイド

2023年9月18日

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はじめに

新しいPCを購入したり、既存のPCにWindows 11をインストールしたい場合、どうしたらよいのでしょうか?この記事では、そのステップを詳しく説明します。特に、初めてWindowsを自分でインストールする方に向けて、手順を簡単に解説します。


第1ステップ:必要なハードウェアを確認する

最初に行うべきことは、インストールするWindowsのバージョンに応じて、PCが要件を満たしているか確認することです。ここでは一例として、Windows 10とWindows 11の基本的な要件を挙げます。要件が満たされていないと、インストール後に問題が発生する可能性があります。

Windows 10の要件

  • CPU: 1GHz以上のプロセッサー
  • RAM: 64ビット版で2GB以上
  • ストレージ: 64ビット版で32GB以上の空き容量

Windows 11の要件

  • CPU: 1GHz以上、64ビットのプロセッサー、かつ2コア以上
  • RAM: 4GB以上
  • ストレージ: 64GB以上の空き容量

要件は時間とともに変わることがあるため、最新の情報はMicrosoftの公式サイトで確認してください。


第2ステップ:Windowsインストール用のUSBメモリを作成する

Windowsを新しくインストールするには、専用のインストールメディアが必要です。このステップでは、Microsoftの公式ツールを使ってUSBメモリにインストールデータを書き込む方法を詳しく説明します。

必要なアイテム

  • USBメモリ(8GB以上推奨)
  • PC(インターネット接続が必要)

ツールのダウンロード

  1. Microsoftの公式サイトにアクセスします。ダウンロードサイト:Microsoft公式サイト
  2. 「Windows 11 のインストール メディアを作成する」の「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。

USBメモリにインストールデータを書き込む

  1. ダウンロードしたメディア作成ツール「mediacreationtool.exe」を起動します。
  2. 利用規約が表示されるので、内容を確認した上で「同意する」をクリックします。
  3. 指示に従って言語、エディションを選択します。「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外します。
  1. 「USBフラッシュドライブ」を選択し、続けて「次へ」ボタンをクリックします。(この手順までにUSBメモリは、PCに接続してください)
  2. 「USBフラッシュドライブ」が表示されているのを確認して「次へ」ボタンをクリックします。
  3. メディア作成ツールがUSBメモリにデータを書き込む作業が始まります。この作業は時間がかかる場合があります。
  4. 書き込みが完了したら、「完了」をクリックしてツールを閉じます。

これでUSBメモリはWindowsインストール用のメディアとして準備が整いました。次のステップでは、このUSBメモリを使って実際にPCにWindowsをインストールする方法を説明します。


第3ステップ:BIOS設定を行う

Windowsを新規インストールする前に、BIOS(Basic Input/Output System)の設定を行って、USBメモリからPCを起動できるようにする必要があります。PCのメーカーやモデルによっては、この設定手順が異なる場合があります。基本的な手順は以下の通りです。

事前準備

  • Windowsインストール用のUSBメモリ
  • PC本体

BIOSにアクセスする

  1. PCを再起動します。
  2. 起動時に表示されるロゴ画面が出たら、BIOSにアクセスするためのキー(通常は「F2」、「F12」、「DEL」など)を押します。 注意: アクセスキーはPCのメーカーまたはモデルによって異なります。正確なキーは取扱説明書やメーカーのサポートページで確認してください。

USBメモリを優先ブートデバイスに設定

  1. BIOSのメニュー画面が表示されたら、ブート順序を変更できるセクション(多くの場合は「Boot」または「Advanced」タブ)に移動します。
  2. 「USB Drive」または「USB-HDD」などの選択肢を見つけ、これを最上位に設定します。
  3. 設定が完了したら、「Save and Exit」を選択して、BIOSの設定を保存して終了します。

注意

USBメモリから起動させるために、特別な操作が必要なメーカーがあります。

例えば、VAIO(SONY)は「External Device」という項目を「Enabled」に変更する必要があります。

確認と再起動

  1. USBメモリをPCに挿入します。
  2. PCを再起動し、USBメモリから起動が行われることを確認します。

以上の手順で、BIOSの設定を行い、USBメモリからPCが起動できるように設定することができます。設定項目や名称がPCによって異なる場合がありますので、疑問点や不明点がある場合は、メーカーのサポートページや取扱説明書を参照してください。


第4ステップ:Windowsをインストールする

BIOS設定が完了し、USBメモリからの起動が可能になったら、次にWindowsをインストールします。以下は、一般的なインストール手順ですが、バージョンやPCによっては異なる場合があります。

Windowsインストールプロセスの開始

  1. PCを起動した後、画面に「Press any key to boot from USB」または同様のメッセージが表示されたら、任意のキーを押します。
  2. これにより、USBメモリからの起動が開始され、Windowsインストールプロセスが始まります。

言語設定とプロダクトキー

  1. 「言語を選んでください」などのオプションが表示されます。言語、時刻、キーボードなどを選択後、「次へ」をクリックします。
  2. 「今すぐインストール」をクリックします。
  3. プロダクトキーの入力画面で「プロダクトキーがありません」を選択します。※プロダクトキーはインストール後に入力可能です。

エディションとインストールタイプの選択

  1. オペレーティングシステムの選択で、エディション(HomeやProなど)を選択します。
  2. 「インストールの種類を選んでください」という画面で、「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」を選択します。これを選ぶことで、クリーンインストールできます。

パーティションの設定

  1. インストール先のドライブを選択します。既存のデータを消去する場合は、該当するパーティションを選んで「削除」をクリックします。
  2. 「新規」をクリックして新しいパーティションを作成し、「次へ」をクリックします。

インストールの開始

  1. これで、Windowsのインストールが始まります。インストールが完了すると、自動的にPCが再起動します。

第5ステップ:初期設定を行う

再起動後、Windowsの初期設定画面が表示されます。ここで、地域、Wi-Fi、アカウント設定などを行います。

地域、キーボードの設定

  1. 「地域」を選び、「はい」をクリックします。
  2. キーボードレイアウトは、「Microsoft IME(Microsoftの日本語入力システム)」で「はい」をクリックします。
  3. 2つ目のキーボードレイアウトは「スキップ」をクリックします。

PCの名前とネットワーク接続の設定

  1. 「PCの名前」を15文字以内で入力して、「次へ」をクリックします。
  2. ネットワークの設定に移ります。有線LANの場合は、自動で接続されます。
  3. 無線LAN(Wi-Fi)で接続する場合は、使用可能なネットワークリストが表示されます。接続したいネットワークを選び、必要なパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

マイクロソフトアカウントとパスワード

  1. メールアドレス、電話、Skypeのいずれかを入力します。
  2. パスワードを入力し、「次へ」をクリックします。

マイクロソフトアカウントを持っていない場合は、「アカウント作成」か「オフラインアカウント(インターネットなしで使用するアカウント)」を作成する必要があります。

ローカルアカウントの作成方法(Home)

Homeエディションでは、特別な手順でしかオフラインアカウントが作成できません。以下に手順を記載しています。

  1. ネットワーク接続の画面で、Shift + F10を押して、コマンドプロンプトを起動します。
  2. cd oobeと入力して、Enterを押します。
  3. BypassNRO.cmdと入力して、Enterを押します。
  4. 画面が再起動します。
  5. 「インターネットに接続していません」を選択します。
  6. 「制限された設定で続行」を選択します。
  7. ローカルアカウント作成画面が表示されるので、進んでください。

PINの作成とセットアップ

ここで設定したPINがログインやロック解除時に入力するパスワードになります。

  1. 「PINの作成」をクリックします。
  2. 「PIN」を2か所に入力して、「OK」をクリックします。

バックアップから復元とプライバシー設定

  1. 「OneDriveから復元」か「新しいデバイスとして設定する」を選び、「次へ」をクリックします。
  2. プライバシー設定(診断データや位置情報など)については、各項目を「はい」か「いいえ」で選択して、「同意」をクリックします。

その他の設定

  1. エクスペリエンスのカスタマイズで、必要な項目にチェックを入れて「承諾」をクリックします。
  2. アップデートが終わると、自動で再起動されます。

一部の設定は後からでも変更可能ですが、初期設定で大まかな環境を整えておくと、後々スムーズに作業ができます。


まとめ

以上がWindows 11の新規インストールと初期設定の全手順です。この記事を参考に、Windows 11のインストールと初期設定がスムーズに行えるでしょう。初期設定を適切に行うことで、後々の作業も効率よく進められます。

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